先々代のローマ教皇ヨハネ・パウロ2世の遺品が何者かに盗まれていたことが1月27日、分かった。盗まれた遺品は、ヨハネ・パウロ2世の血痕が付いたもので、血痕が付いたヨハネ・パウロ2世の遺品は世界に3つしかないという。共同通信が伝えた。
ヨハネ・パウロ2世は1981年、バチカンのサンピエトロ広場でトルコ人マフィアの男性に狙撃され、銃弾2発が命中し重傷を負ったが、奇跡的に内蔵の損傷を免れ、一命を取り留めた。今回盗まれた遺品は、この事件の際の衣服の切れ端で、元秘書の枢機卿が約3年前にイタリア中部にある小さな教会に寄贈していた。
共同通信は、ヨハネ・パウロ2世は今年4月に「聖人」に列せられることから、犯人は遺品の価格が上がることを見越して犯行に及んだのではないかとする見方を伝えた。