2014年「パッション」アトランタ大会が17日、ジョージア州アトランタのフィリップス・アリーナにてスタートし、この2日間のイベントのため世界中から2万人以上の大学生が集結した。
この大会には、33カ国、1200以上の大学から学生が参加。今年は、18歳から25歳までを対象とした「パッション」大規模集会は北米で2つ予定されているが、今回はその1つ目。2つ目のヒューストン大会は、トヨタ・センターで2月14日から15日まで開催予定だ。
この大会には、国際的に有名な牧師、教職者、賛美リーダーも何人か招かれた。「パッション」を創設したルイ・ジグリオ牧師夫妻の他、ジョン・パイパー牧師、フランシス・チャン牧師、クリスティーン・ケインが参加。グラミー賞受賞アーティスト、クリス・トムリンとマット・レッドマンが賛美をリードする他、デイビッド・クラウダー、クリスチャン・スタンフィル、クリスティ・ノックルス、ヒルソング・ユナイテッドも賛美に加わった。
有名なゲストスピーカーやミュージシャンを揃えてはいるが、「パッション」は単なる大イベント以上のものだと、大会関係者は主張する。その目的は「本当に重要ではないものに対してサヨナラを言い、どんな名よりも勝る方にYESと言う」こと。これが「パッション」のウェブサイトにも掲載され、ゲストスピーカーも繰り返し述べている大会の趣旨だ。
「『パッション』とは、キリストの名のため1つになる、ジーザス・ジェネレーション(イエス様の世代)なのです」と、「パッション」の創始者でアトランタ市パッション・シティー教会牧師のルイ・ジグリオ牧師は語る。「何よりもまず、若い世代が最も重要なもののために生きるようにするのが目的です。我々にとって最も重要なものとは、我々を救い、再生させるキリストの名です。すべてにおいてその名を宣べ伝えながら我々が生かされていく――これこそ特権なのです」
「パッション」の中心理念を表している聖書の箇所はイザヤ書26章8節。「主よ、あなたの裁きによって定められた道を歩み、わたしたちはあなたを待ち望みます。あなたの御名を呼び、たたえることは、わたしたちの魂の願いです」と書かれている。
「パッション」は過去16年の間に、世界中の大学生を集め、16カ国で48のイベントを開催した。1997年にテキサス州オースティンで2000人が参加した最初の大会以来、「パッション」は飛躍的に大きな運動となり、全米のみならず世界各地で大規模な集会を開き、何百万という学生を集めてきた。これまでに9つの大会、4つの世界ツアーの他、1日限りのローカルイベントを数多く開催している。最初の世界ツアーは2008年。キエフからシドニーまで、6大陸、17の都市を回った。最後の世界ツアーは2012年で、このとき巡ったのはバンクーバー、プレトリア、カンパラ、ダーバン、ケープタウンの5都市。2014年にも世界ツアーが予定されており、3月20日から4月1日まで、ドバイ、ハイデラバード、デリー、シンガポール、マニラ、ホノルルで集会が催される予定だ。
昨年1月に開催された2013年大会はこれまでで最大の大会で、アトランタ市のジョージア・ドームに、全米50州と56カ国から6万人以上の大学生と教職者が集結した。このときの大会では、現在世界中に2700万いると推定される奴隷を解放するための運動支援として、参加者から300万ドル以上の寄付金を集めた。この大会は、「奴隷制度に光を当てる」ことを目的としたキャンペーン「End It Movement」にとっても重要な機会であった。「End It Movement」は、人身売買、強制労働、児童労働に対する問題意識を高め、世界中の奴隷状態にある人々の救出、回復に尽力するイニシアチブや組織をサポートしている。
「我々は賛美と正義は表裏一体だと考えています」と話すのは、パッション・シティー教会でグローバル問題担当のブライソン・フォーゲルタンツ氏だ。「キリストに従う者達が集うところには、具体的な答えがあるものです。皆が集まれば、善を行う力となるのです」
2014年アトランタ大会では、参加者全員にタオルと靴下を寄付するよう呼び掛けた。これらは大会開催期間中に回収され、アトランタ周辺のホームレスシェルターに配られる。
「パッション」の2014年の活動詳細は、こちらで見ることができる。