ローマ教皇フランシスコは12日、新たに19人を枢機卿に任命した。19人の内3人は教皇選挙権のない名誉大司教(80歳以上)で、16人が教皇選挙権のある大司教(80歳未満)。今回アジアからは2人が新たに枢機卿に任命された。
バチカン放送が同日伝えたところによると、教皇選挙権のある16人の内訳は、ヨーロッパ出身が6人(内4人が教皇庁出身)、南米出身が5人、アジア出身とアフリカ出身がそれぞれ2人、北米出身が1人だった。枢機卿の出身地域配分を見ると、教皇フランシスコが「周縁」と呼ぶ地域を重視した采配になっていることがうかがえる。
アジアから選ばれたのは、韓国・ソウル教区のヨム・スジョン大司教と、フィリピン・コタバト教区のオルランド・ケベド大司教の2人。ヨム・スジョン大司教は、韓国では3人目の枢機卿となる。オルランド・ケベド大司教はこれまで、教皇庁正義と平和評議会やFABC(アジア司教協議会連盟)などで働きを行っていた。
一方、今回選ばれた新枢機卿の中での最高齢者は教皇ヨハネ23世の秘書を務めたローリス・カポヴィッラ大司教(98)で、最年少者はハイチのチブリィ・ラングロワ大司教(55)だった。
新枢機卿の就任式は2月22日にバチカンで行われる。