アフガニスタンの旧支配勢力タリバンが同国で奉仕活動をしていた韓国人クリスチャン23人を拉致、2人を殺害した事件で、タリバンは13日、重病とされていた人質女性2人を解放した。2人は事件が発生したカズニ州で赤新月社の関係者に引き渡された。事件発生以来、人質の解放は今回が初めて。共同通信が13日、報じた。
韓国外交通商省によると解放されたのは、キム・キョンジャさん(37)とキム・ジナさん(32)。同省によれば、2人は現在、同州の米軍基地内で韓国政府の保護下に置かれている。
AP通信によると、女性2人は州内の指定の引渡し場所までアフガン人男性が運転する車に乗せられて移動。到着後、赤新月社の職員が運転する車に乗り換えた。
タリバン側は、今回の解放について条件は付けておらず、人道的な決定であると韓国側に伝えている。残る人質19人に関しては、同国との直接交渉次第としており、拘束されているタリバン兵の釈放を求める姿勢はあくまで崩していない。
事件が発生したのは先月19日。今回の人質解放は事件の発生以来25日ぶりとなった。タリバンはこの事件で、これまでに人質として捕らえていた●炯奎(ペ・ヒョンギュ)牧師(42)、沈聖○(シム・ソンミン)さん(29)の男性2人を殺害している。
※ ●は哀の口が非、○は王ヘンに民