キリスト教NGOのチャイルド・ファンド・ジャパン(以下、チャイルド・ファンド)は、年末年始の年賀状シーズンに合わせて、書き損じた年賀状でネパールの子どもたちの学習環境改善のための支援をしようと呼びかけている。
チャイルド・ファンドは、「ネパールには、勉強したいと思いながらも、学校には通っていない子どもが大勢います。そのような子どもたちが楽しく学べる環境を整備するために、書き損じた年賀状や官製ハガキ、未使用切手の回収のご協力をお願いします」と、書き損じ年賀状などの寄付による協力を求めている。
チャイルド・ファンドによると、書き損じハガキ6枚で図書室に本を1冊、10枚で学校建設に使うシャベルを1本、50枚で教室に机を1つ贈ることができるという。また、約1万8000枚で小学校を1棟建設することができる。今年だけで集まった書き損じハガキは約15万8000枚にのぼり、すでに多くの支援に役立てられているという。
送られた年賀状や官製ハガキは、チャイルド・ファンドが行っている「子どもにやさしい学校環境整備プロジェクト」のために活用される。同プロジェクトでは、教室の建設や、校庭の改修、給水タンクの設置、カーペットや机の設置など、子どもたちの学習に必要な物理的な環境整備はもちろん、教員の質向上のために教員を対象にした「子どもにやさしい指導法研修」なども提供しているほか、学校運営委員会やPTAの能力向上に向けた取り組みも行っている。
支援の対象となるのは、ネパール山間部のラメチャップ郡の3つの村にある公立16校(小学校・中学校)に通う生徒2730人とその保護者、教員111人、学校運営委員会メンバー152人、PTAメンバー151人。ラメチャップ郡を拠点とするNGO「RBPW(Ramechhap Business & Professional Women)」と協力して活動を行っている。
今回の募集対象となるものは、未使用の(書き損じた)年賀状、官製ハガキ、未使用の切手のいずれか。送付先は、〒167-0041 東京都杉並区善福寺2-17-5 チャイルド・ファンド・ジャパン ハガキHP係。