キリストの生涯を描いた映画「ジーザス」(Jesus=原題:Gospel of Luke)を用いて、世界中の人々に母国語で福音を伝えようと活動する宣教団体「ジーザス・フィルム・プロジェクト」が、アフリカのスペイン語圏国を対象とした宣教企画「オペレーション・エリコ」(Operation Jericho)のために祈りを求めている。
「オペレーション・エリコ」は、伝道(evangelism)、弟子化(discipleship)、訓練(training)から成り、アフリカのスペイン語圏17ヶ国ですでに行われている。同プロジェクトによれば、昨年は約30回の上映を行い、約8万人を動員。そのうち、約9千人がイエス・キリストを救い主として受け入れ、救われた。西アフリカのベナン共和国でのある夕方の上映会では、数千人の来場者のうち600人がイエスをキリストと告白した。
現在、映画の上映に必要な機材と映画「ジーザス」のフィルムを各国に無事に持ち運ぶことが出来るように、また神の霊が満ち溢れ、多くの人々がキリストを信じるよう世界中のキリスト教徒に祈りを求めている。
映画「ジーザス」は1979年、カンヌ映画祭で受賞しているジョン・ヘイマンを監督に起用し、ルカの福音書を忠実に再現するかたちで製作した。収録時間は約2時間。聖書と史実に忠実であることを目指し、聖書学者や考古学者ら約200人を動員した。ロケ地には聖書にある実際の場所を選び、出演者やエキストラの大部分にユダヤ人、アラブ人を起用。特に、イエス・キリストの配役で慎重な審査を行い、約1000人の候補者の中から、英国のシェイクスピア俳優で著名なブライアン・ディカンを選んだ。
これまでに1023言語に翻訳され、1500のキリスト教団体と協力して世界中で上映している。映画が製作されて以来、60億人以上が鑑賞し、2億人以上が同映画を通してイエス・キリストを受け入れた。