ローマ教皇フランシスコ1世は、2014年1月1日に発表予定のメッセージとして、高まる社会における貧富の差、天然資源の搾取についての批難の意を伝えていることがわかった。12日、米クリスチャンポスト(CP)紙が報じた。
フランシスコ1世が来年発表する予定のメッセージでは「地球上の天然資源をすべての人々が飢えに苦しむことなく生活できるために利用できるようにするのは本当に差し迫った課題です。現在の生産量は十分であるにもかかわらず、数百万人もの人々が継続的な飢えによる死に直面しています。これは本当に深刻な事件です。地球上から得られる果実を通してすべての人々が豊かに暮らせる方法を模索していかなければなりません。これは正義と平等、すべての人間の尊厳の問題でもあります」と伝えている。
さらにフランシスコ1世は人類が享受する天然資源は神からの賜物であるのであり、人類は地球上の被造物を世話する責任があり、そのためい神に召されているとし、「しばしば私たち人類は欲や支配しようとする高慢な姿によって、天然資源を独占しようとしたり、資源を搾取しようとしたりすることがあります。天然資源を保護せずに、あるいは被造物を大事にしようと思わない姿があるのではないでしょうか。天然資源は恵みの賜物であるのであって、私たちはこれを世話する責任があり、さらに私たちの兄弟姉妹のため、次なる世代のために分け与えていく責任があります」と伝えている。