日本ウィクリフ聖書翻訳協会(埼玉県朝霞市)が主催する異文化宣教セミナーが7月27日〜8月4日、栃木県立太平少年自然の家(栃木県栃木市)で行われた。参加したのは、海外宣教に興味を持つ8人。音声学、音韻論、文法、異文化コミュニケーションなどの科目を受講。実在する様々な国と地域で使われる音の聞き取り方を学び、これまで聖書翻訳に携わってきた講師陣の証を聞いたり、宣教師が各地に赴くプロセスを擬似体験する宣教シミュレーションプログラム(ジャーニー)へ参加するなどして、宣教奉仕に必要な知識とスキルを学んだ。
同協会は、聖書翻訳、学術・識字教育などを通し、すべての人々が母国語で神の言葉である聖書を読めるようになることを目指して活動している。同セミナーもその一環で、今回は数年ぶりの開催となった。
初めのプログラムでは、同協会の活動紹介やスタッフの証を聞き、ジャーニーに参加。また、音声学や文法などの基礎を学んだ。後半のプログラムでは、言語習得のための訓練を集中的に行った。今回のセミナーで選ばれた言語は、以前同協会のメンバーが奉仕していたフィリピンの山岳地域で使われるバーリック語と南太平洋に位置するバヌアツ共和国のウリピブ語。参加者は、両言語の音を聞き取り、会話の表現について学び、実際にこれらの言語で会話をするなどの訓練をした。
永井敏夫・同協会総主事は「今回は久しぶりのセミナーでしたが、参加者が与えられ感謝でした。実際の言語を初めて聞きとり、分析し、話せるようになっていく参加者たちの充足した表情が心に残っています。」と語った。
同セミナーは、8月24日から2泊3日の日程で、大阪府立少年自然の家でも開催される。問合せは日本ウィクリフ聖書翻訳協会事務局(住所:〒351‐0021埼玉県朝霞市西弁財1-9‐26 ヒルトップ朝霞台210号、電話・FAX:048・466・3730、メール:[email protected]、月〜金9:00〜17:00)まで。