米カリフォルニア州オレンジ郡のサドルバック教会牧師のリック・ウォレン氏は、米CNNピアース・モーガン氏とのインタビューにおいて、結婚や同性愛に対する自身の立場を説明した。インタビューにおいてウォレン氏は現代米国社会において「結婚」の意味が再定義されようとしていることをもっとも懸念していることを明かした。8日、米クリスチャンポスト(CP)が伝えた。
ウォレン氏は世俗メディアとのインタビューにおいて「同性愛に関する私の見解はあなたとは異なるかもしれませんが、あなたの見解を侮辱しようとしているわけではありませんし、見解の異なる立場の人を『悪魔』のように見なそうとしているわけでもありません」と述べた後で「寛容とは何か」について自身の立場を明かした。
ウォレン氏は「寛容」であることについて「それぞれ相互の尊重の下に交流していくことであって、互いに主たる社会問題において意見が異なることがあったとしても相互に相手の立場を尊重していくことである」と説明した。ウォレン氏は今日の米国社会について「寛容と言う意味が取り違えられています。すべての概念が平等に認められるべきであると見なされています。しかし、このような考え方はナンセンスでしょう。すべての概念は平等に認められるべきものではありません」と伝えた。
一方で米CNNインタビュアのモーガン氏はウォレン氏に対しすべての人類の平等を信じているかどうかについて「それではあなたはクリスチャンとして、一人の偉人として、同性愛者が異性愛者と同様に結婚する権利があることを認めないことを、人類の平等と言う立場からどのように説明するのでしょうか」と尋ねた。
ウォレン氏は「私は結婚という意味の再定義がなされることにより強く反対しています。結婚についていかなる諸団体も再定義してはならないと思います」と伝え、「結婚」は全世界においてひとりの男性とひとりの女性の間でなされるべきものであることを強調した。ウォレン氏は「歴史的に見ても、世界中の大部分において結婚はひとりの男性とひとりの女性の間においてなされてきたと思います。この結婚について何か違うものにしようとする動きには反対です。(結婚の定義を守ることは)いかなる法や人の愛を犯すことでもありませんし、犯罪でもありません」と述べた。
その後モーガン氏はウォレン氏が考える結婚は聖書から引用されたものにすぎないことを指摘しようとしたものの、ウォレン氏は自身の見解を継続して伝え、「聖書では神が結婚を定義されたことが書かれています」と伝えた。一方モーガン氏は「聖書に書かれてある姦淫した者に対する石打ちなどは今は実行されていない」ことを指摘した。これに対しウォレン氏は自身とモーガン氏の聖書に対する見解が異なっていることを伝えた。
さらにモーガン氏はカトリック教徒などさまざまなキリスト教徒が最終的に同姓婚を支持する時代がやがて来るようになるだろうかという問いを投げかけ、これに対しウォレン氏は「私の人生においてそのようなことが起こることはあり得ないでしょう。私はあなたや社会に承認されないことよりも、神に承認されなくなることをより畏れています」と伝えた。