【CJC=東京】教皇フランシスコは、バチカンのサンピエトロ広場で11月27日、水曜恒例の一般接見を行った。
教皇は、「使徒信条」中の「からだの復活を信じます」という部分を取り上げ、「からだの復活」には、「イエス・キリストにおいて死ぬこと」と「イエス・キリストにおいて復活すること」の二つの側面があることを指摘、当日は前者について解説した。
教皇は「死はすべての終わり」という、現代人が陥りやすい「死」に対する誤った考えは、人間の生を「誕生」と「死」という2面からしか捉えられないことより来るものと述べた。
「イエスの復活は、死の彼方のいのちに対する確信を与えただけでなく、わたしたち一人ひとりの死の神秘をも照らし出した」「イエスと共に生きるならば、死の過ぎ越しにも、希望と平安をもって向き合うことができる」と、キリスト教的な死の意味を観想するよう求めた。
そして、天の御父のもとでのもう一つのいのちに向けて、死への良き準備をするよう勧め、そのためにも特に祈り、秘跡に近づき、兄弟姉妹への愛徳の業に励むよう呼びかけた。