【CJC=東京】英国国教会は、ロンドンで開いた総会で20日、約1年後の総会までに女性主教容認に道をつけることを378対8票で承認した。棄権25票だった。また女性叙階を拒否する小教区に向けた指針も採択した。さらに紛争処理のためにオンブズマンを置くことにした。女性主教に反対し、オンブズマンの調査に協力しない保守派聖職は、処罰される可能性もある。
これらの決定で、約20年にわたる苦痛に満ち、また打撃も大きかった紛争に終止符を打つことになる。昨年着座したジャスティン・ウエルビー・カンタベリー大主教にとっても「勝利」とみられる。
2012年11月の総会では、女性主教容認案は、主教院では通過したものの、信徒院での投票で3分の2の賛成票を得るには6票足らず、否決に終わった。総会の投票では投票者132人が賛成票、74人が女性主教容認に反対票を投じた。
デービッド・キャメロン首相は政治介入はしないものの「女性主教を強く支持」して来ている。
英国国教会では、カンタベリーとヨークの大主教と上席主教の25人が貴族院に議席を有している。