【CJC=東京】教皇フランシスコが、バチカン(ローマ教皇庁)改革のために設けた枢機卿8人による顧問団の初会合が10月1日から3日まで行われた。
バチカン報道事務所長フェデリコ・ロンバルディ神父は、会合が1日午後、「シノドス」(枢機卿会議)の果たすべき役割について協議した、と語った。会議にはシノドス秘書長に任命されたロレンゾ・バルデセッリ大司教も参加した。
顧問団会議では各枢機卿がそれぞれの考えを述べた。普遍教会と現地教会との関係、信徒の役割、貧者への奉仕などが取り上げられたという。引き続き「統治構造についても検討する」とロンバルディ神父。2日には、ローマ教皇庁、特に国務省について審議するという。
同神父は、顧問団から特別の声明は出ない、と語った。顧問団が教皇へ助言するためのもので、決定は全て教皇がするという。今回の会議は3日間だが、改革計画は「長期作業」になるので、次週以後に継続される可能性がある、としている。
顧問団8人は、ジュゼッペ・ベルテッロ(バチカン市国行政庁官)、フランチスコ・ハビエル・エラスリス・オッサ(チリ、サンティアゴ・デ・チレ名誉大司教)、オズワルド・グラシアス(インド、ボンベイ大司教)、ラインハルト・マルクス(独、ミュンヘン=フライジング大司教)、ローラン・モンスウェンゴ・パシンヤ(コンゴ民主共和国、キンサシャ大司教)、ショーン・パトリック・オマリー(米、ボストン大司教)、ジョージ・ペル(オーストラリア、シドニー大司教)、オスカル・アンドレス・マラディアガ・ロドリゲス(ホンジュラス、テグシガルパ大司教)。またマルチェッロ・セメラーロ司教(アルバーノ司教)が、顧問団の「事務局長」に任命された。
ベルテッロ枢機卿以外は、アジア、北米、中米、南米、欧州、アフリカ、オセアニアから1人ずつで、教皇出身の米州を一つと見ると3人になる。