【CJC=東京】前教皇ベネディクト16世(86)は「神秘的な体験」をして退位を決断した、とカトリック系通信「ZENIT」が報じたが、それは完全な作り話だと、前教皇の秘書ゲオルグ・ガンスウエイン大司教が8月24日、イタリアのテレビとのインタビューで語った。
前教皇は、バチカン(ローマ教皇庁)内のマーテル・エクレシア修道院にある居室を訪問した知人に退位に至る経過を説明した、と「ZENIT」が19日報じたもの。
前教皇は今年2月11日に突然退位を表明したが、バチカン内の権力闘争や不祥事による心労が原因と推測されていた。