・・・あなたがたも、わたしにとどまっていなければ、実を結ぶことはできません。・・・人がわたしにとどまり、わたしもその人の中にとどまっているなら、そういう人は多くの実を結びます。わたしを離れては、あなたがたは何もすることができないからです。だれでも、もしわたしにとどまっていなければ、枝のように投げ捨てられて、枯れます。人々はそれを寄せ集めて火に投げ込むので、それは燃えてしまいます。あなたがたがわたしにとどまり、わたしのことばがあなたがたにとどまるなら、何でもあなたがたのほしいものを求めなさい。そうすれば、あなたがたのためにそれがかなえられます。(ヨハネの福音書15章3節〜7節)
今日は特に、「わたしを離れては、あなたがたは何もすることができないからです。」という御言葉に注目したいと思います。
新潟では大地震が起こり驚きました。3年前にも同じ地域で大地震が起きています。困っている人のために、神様の平安がありますようにと、思わず祈らされました。
このようなときに重要なのは、ライフラインの確保、すなわち私たちの生活の命綱、生命線となるものが確保されているかどうかです。
同時に、私たちクリスチャンのライフラインが、神によって確保されていることが大切だと思わされました。あなたの人生のライフラインは大丈夫ですか?
繋がって生きることの大切さ、結びついて生きる人生ということを、心にもう一度確かめたいと思います。
1.独りよがりは予想以上にもろいもの
私たちは一人でがんばろうと思っても、予想以上に弱く頼りないものです。普段の生活の中で、自分にはできると思っているものが、実は多くの人々に支えられているからできているということを忘れています。家族や職場の同僚、日ごろ嫌だと思っている人でさえ、本当にいなくなると大変です。実は何もできない自分自身の無力さを思い知り、寂しさを味わうことでしょう。
「わたしを離れては、あなたがたは何もすることができないからです。」とイエスは言われました。
海外で、コンセントの形状が違っていたり、電圧が違っていて、持って行った電気製品が全く使えないことがよくあります。電気はそこまで来ているのに、繋ぐことができなければ、使うことはできないのです。
イエスから離れた私たちの心はもろく、弱く、頼りなく、何もできないものなのだ、ということを知りたいと思います。しかし、逆にイエスに結びついておれば大丈夫なのです。
2.繋がらない人生の崩壊の危機
神に結びつかず独りよがりで歩んでいると、必ず人生の危機、崩壊の危機に直面します。ただ寂しい、おもしろくないで終わるのではなく、イエスに結びついていないだけで、投げ捨てられて、枯れて、寄せ集められて燃やされてしまうというのです。つまり、私たちの人生そのものが全く無価値なものになってしまうところまで行くのです。
年間3万人もの自殺者がいるのですから、私たちの周りにも、悩みの果てに、死んでしまいたいと思っている人が必ずいるのです。そのような人々は、様々な問題の中で悩み、どこにも繋がるところを見つけられず、孤独の中で死を選択してしまうのです。
その隙間がわずか1ミリであろうと、繋がらないものは繋がらないのです。それは、あまりにも恐い結果をもたらすのです。あなたの心は、イエスに接していますか?本当の接点を持っていますか?本当に触れていますか?イエスから離れていれば何もできません。
しかし逆に、イエスに結びついていれば、どんなこともすることができ、人生の中に豊かな実を実らせることができるのです。
接しているか接していないかで、大きな違いを私たちは体験するようになります。
あなたはいつもイエスに結びついていますか?この1週間はどうでしたか?家庭のこと、仕事のこと、何をするにも神の御旨を求め、祈って行動しているでしょうか。
あなたが求めれば、イエスは触れてくださるのです。
先日のムーイ師のセミナーで癒された方々のお証しが、今なお届いています。困難な病から、多くの方が驚くような癒しを経験されました。そこに何が起こったのですか?癒し主であるイエスが触れてくださり、そこに接点があったから癒されたのです。
イエスに繋がっていれば、私たちの人生はもはや、独りぼっちではなく、独りよがりの脆さから解放されます。さらに、私たちの人生が崩壊する悪い流れを断ち切って、豊かな実を実らせることができるのです。そして、イエスによって愛されているものに相応しく(ふさわしく)、清い、祝福された人生を歩むことができるのです。
あなたの霊的なライフラインが分断されていませんようにと願います。私たちはどんなところからでも、イエスによって助け出されます。主が私たちに触れてくださることを今体験しましょう。
イエスから離れては、私たちの人生はむなしいのです。でも、イエスに結びついていれば、何でもできるのです。そして、イエスに結びついた人生は、豊かな実を結ぶことができます。
私たちは人生の悪循環にストップをかけ、イエスに結びつく歩みを共に歩んでまいりたいと思います。
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万代栄嗣(まんだい・えいじ)
松山福音センターの牧師として、全国各地、そして海外へと飛び回る多忙な毎日。そのなかでも宗教を超えた各種講演を積極的に行っている。国内では松山を中心に、福岡、鹿児島、東京、神戸、広島、高松にて主任牧師として活動中。キリスト教界のなかでも、新進気鋭の牧師・伝道者として、注目の的。各種講演会では、牧師としての人間観、ノイローゼのカウンセリングの経験、留学体験などを土台に、真に満足できる生き方の秘訣について、大胆に語り続けている。講演内容も、自己啓発、生きがい論、目標設定、人間関係など、多岐にわたる。
また、自らがリーダー、そしてボーカルを務める『がんばるばんど』の活動を通し、人生に対する前向きで積極的な姿勢を歌によって伝え続け、幅広い年齢層に支持されている。
国外では、インド、東南アジア、ブラジル等を中心に伝道活動や、神学校の教師として活躍している。