【CJC=東京】エジプト軍のクーデターに反発して首都カイロで座り込みを続けていたムハンマド・モルシ前大統領支持派は8月14日までに強制排除され、暫定政権は同日夜、カイロを含む主要県で夜間外出禁止令を実施した。強制排除を受け、エルバラダイ副大統領はマンスール暫定大統領宛てに辞表を提出した。
強制排除や各地の治安部隊とモルシ派の衝突による死者は一般市民235人、警官43人に上っている。カトリック教会の広報担当ラフィク・グレイシェ神父は、イスラム原理主義集団「ムスリム同胞団」がカトリック教会7カ所、コプト教会15カ所以上を襲撃した、と述べた。プロテスタント教会が襲撃されたとの情報もある。
襲撃はカイロ周辺と南部のソハーグ県にわたった。西側メディアが教会襲撃について沈黙を守っている、と同神父は強調している。教会襲撃の際に死傷者が出たかは明らかでない。