【CJC=東京】北京市海淀区にあるプロテスタント守望教会(金天明牧師)の会員34人が7月21日警察に逮捕された。
カトリック系「アジア・ニュース」によると、逮捕はこれが初めてではなく、礼拝の前後に警察が教会員を逮捕するのは日常的になっている。
「警察がピラトのようにならないよう祈ろう。彼らが神に立ち返り、罪から解放されるように」と、同日の礼拝の後で発行されたニュースレターに、金牧師は執筆している。「天気の良い日だった。分かっている限り、少なくとも信徒34人が警察に連行された。すぐに釈放された人もいるが、大半は中関村警察署に拘束された」と言う。
2009年に教会は礼拝などの活動のために1500平方メートルの建物を購入した。しかし当局が使用を妨害したので、個人宅や食堂で教会活動を行ったが、その都度介入された。祈祷会は警察の手入れで終わることが多くなり、特に夏季に入ると頻度が増した。
11年4月10日以来、日曜礼拝を路上で行わなければならなくなった。当然「無許可」集会とされ、6月には、公安当局が連続7回の日曜日に信徒を逮捕するまでになった。それでも日曜日に指定された場所に集まる信徒はいつも100人を超えた。
中国では、政府に登録し認可された宗教団体だけが活動を認められる。プロテスタントは「三自愛国運動」が公認されており、約2000万人の信徒がいると見られているが、非公認の「地下教会」信徒は8000万人以上と推定されている。