あなたのうちの光が
ルカの福音書11章33~36節
[1]序
今回もルカの福音書11章33~36節を、33節と34~36節の二つの部分に分け味わって行きます。
[2]「光が見えるためです」(33節)
(1)「あかりをつけたなら」
①だれもしないことは
②当然なすことは
(2)なぜそうするか
光の目的のために。「入って来る人々に、その光が見えるためです」。マタイの福音書5章14~16節参照。
[3]「気をつけなさい」(34~36節)
(1)外からのあかりを中心に、からだと目の関係のたとえ。
(2)「健全」とは、「一筋」とか「真実」とかの意味。
(3)「気をつけなさい」(35節)
光を妨げないように、「気をつけなさい」との注意。
[4]結び
世の光である主イエスについて改めて教えられたことを、もう一度思い起こします。ヨハネの福音書1章1~5節。人の光、世の光である主イエス。
【ヨハネの福音書8章12節】イエスはまた彼らに語って言われた。「わたしは、世の光です。わたしに従う者は、決してやみの中を歩むことがなく、いのちの光を持つのです。」
このお方を見上げることこそ、ルカの福音書11章33~36節が指し示すこと。
宮村武夫(みやむら・たけお)
1939年東京生まれ。日本クリスチャン・カレッジ、ゴードン神学院、ハーバード大学(新約聖書学)、上智大学神学部修了(組織神学)。現在、日本センド派遣会総主事。
主な著訳書に、編著『存在の喜び―もみの木の十年』真文舎、『申命記 新聖書講解シリーズ旧約4』、『コリント人への手紙 第一 新聖書注解 新約2』、『テサロニケ人への手紙 第一、二 新聖書注解 新約3』、『ガラテヤ人への手紙 新実用聖書注解』以上いのちのことば社、F・F・ブルース『ヘブル人への手紙』聖書図書刊行会、他。