【CJC=東京】英下院議長が7月17日、イングランドとウェールズで同性同士の結婚を認める法案が英国議会を通過し、エリザベス女王の承認を得て成立したことを明らかにした。早ければ2014年夏から施行される。正式な施行スケジュールは年内に発表される見通し。スコットランドと北アイルランドには適用されない。
同法では人前式のほか、宗教施設でも同性カップルが挙式することを認めている。ただしその場合には宗教団体が受け入れを表明し、聖職者が同意する必要がある。同性カップルの挙式を受け入れない宗教団体などが起訴されないようにする措置も設けられた。
また既婚の男女が性別の変更を望む場合、結婚を解消しなくても性別を変更できることになった。
同性婚を認める法律は、今年に入って成立したフランスを含め、欧州ではオランダ、ベルギーなどこれまでに9カ国が制定している。米国でも先月、連邦最高裁が同性婚の権利を認める判決を出した。