【CJC=東京】英国国教会はイングランド北部ヨークで開いた総会で7月8日、女性を主教に叙階することを認める規則草案を採択した。正式施行への手続きが終わるのは2015年11月と見られる。
昨年11月には、総会の信徒部会で6票差で否決されていたものが、今回ようやく総会を通過したことになる。ジャスティン・ウエルビー大主教も、前途に光明を見出した格好。
総会は、司祭による児童性的虐待について7日、正式に謝罪した。
複数の司祭が過去に児童に性的虐待を行っていたことと、虐待を防げなかったことに対する謝罪を全会一致で採択した。サズル・ノッティンガム教区のポール・バトラー主教は総会の開幕に当たり、「わたしたちは自らの過ちを認めるほかない。わたしたちは間違っていた。過ちの罪の重さは、加害者の罪深さと同等だ」と述べた。
英国国教会では今年、イングランド南部チチェスター教区で児童に対する性的虐待が行われていたスキャンダルに関する最終報告書が発表されている。また、これまでに英国国教会の元司祭3人が児童性的虐待の罪で訴追されている。