【CJC=東京】英「ガール・ガイド」(ガールスカウト)は6月19日、創設以来100年以上、「神を愛し、王/女王に仕える」と誓約して来た「神への誓い」を外す、と発表した。一般の無信仰の家庭の子どもにも呼び掛けるため、という。
この9月から、善良で有能な市民となることを約束した新メンバーは「自らに誠実で、自らの信仰を育て……女王と国に仕える」と誓約することになる。
これに対し、英国社会にキリスト教色を反映させることに努めている団体「クリスチャン・コンサーン」のアンドレア・ミニキエロ・ウイリアムス代表は、忠誠の誓いから神を外すのは誤りだ、と抗議した。
しかしガール・ガイドのジル・スロコンブ代表は、今回の決定が約4万4000人と協議の後に行われたもの、と指摘している。神に言及することで「少女やボランティアが加入意思をそがれる」可能性がある、とし、今回の改定で「ガイドラインのことを考えていなかった少女や成人女性に呼び掛ける助けになる」と言う。
英ガール・ガイドは隊員50万人以上。世界組織「ガールガイド・ガールスカウト世界連盟」には、144国と地域が加盟し、メンバー総数1000万人と推定される。