【CJC=東京】創世記から申命記まで、いわゆる「モーセ五書」を収めたトーラーは、現在いくつかの写本が残されているが、巻物(スクロール)としては伊ボローニャのヘブライ大学図書館が所蔵しているものが最古と信じられる、と同大学のマウロ・ペラニ教授(63)が発表した。幅64センチ、長さ36メートルの巻物が、専門家の研究に加え「放射性炭素年代測定」で1155年から1225年の間のものと判定出来たという。
問題の写本、1889年の図書館員の判定は17世紀とされていた。新しく蔵書カタログを作成するにあたり、同教授らが研究したもの。
冊子体(コーデックス)のものではレニングラード写本が1008年で最古とされている。断片として存在が確認されている最古のものは死海写本。