【CJC=東京】スコットランド教会(長老派)は、同性愛教職を認めることにした。「宗教改革者」ジョン・ノックス以来450年守ってきた伝統から離脱する歴史的な決定。
エジンバラで開催した総会で5月25日、僅差で採択した。2009年、公然同性愛者(ゲイ)のスコット・レニー牧師がアバディーンのクイーンズ・クロス教会区主任に選出されたのを契機に論争が起き、同派を脱退する教会が出るまでになっていた。
総会は、同性愛教職を認めたものの、それは特に選出された場合に限定している。ゲイとレズビアンの教職を認めはしたが、受け入れるか否かは各個教会が選択出来る。
スコットランドでゲイの権利を訴えている人からは、今回の決定を称賛する声が上がっているが、19世紀に同派を離脱したスコットランド自由教会は「完全に惑わされる」と言う。
ザ・ガーディアン紙によると、新規定は2015年までは発効しない。そしてまず教会規則に書き込まれ、総会で採択される必要がある。