【CJC=東京】バチカン(ローマ教皇庁)の資産を管理・運用している「宗教事業協会」(バチカン銀行)のエルンスト・フォンフライベルク総裁は5月13日、インターネット・サイトを開設、資産状況を記したバランスシートを年末までに公開すると発表した。
3月に就任以来、バチカンの官僚組織改革を志向している教皇フランシスコの施策の一環。同協会のイメージを一新するには透明性を高める必要があることを意識したもの。
同協会はこれまでマネーロンダリング(資金洗浄)への関与や、政治家やマフィアの蓄財への利用を指摘されている。イタリア当局の捜査を受けたり、米国や欧州連合(EU)からも懸念が示されていた。
フォンフライベルク総裁は2月15日、退位を表明した直後の前教皇ベネディクト16世によって任命された。