【CJC=東京】韓国カトリック教会司教協議会がバチカン(ローマ教皇庁)列聖省に金日成統治下の北朝鮮で行方不明になったフランシス・ホン・ヨンホ平壌司教の列福手続き開始を要請した。
ホン氏は1933年5月25日叙階、教皇ピオ12世によって1944年3月24日平壌名義司教に任命された。
1962年3月10日、教皇ヨハネス23世は、北朝鮮体制の政策への抗議として平壌代牧区を教区に昇格させることを決め、初代司教にホン氏を任命した。その日以来、所在は不明のままだが、同氏は北朝鮮のカトリック者抑圧、さらには共産主義体制批判のシンボルとなった。
ホン司教が今も存命ならすでに100歳は超えているが、バチカンは「再教育強制拘置所になお拘束されている可能性を否定できない」という立場。教皇庁年鑑も現在なお平壌司教のまま。