【CJC=東京】米ボーイスカウト連盟は4月19日、同性愛者隊員に関する禁止措置の撤回を提案した。ただし成人同性愛者が隊員としてスカウト運動を指導することは認めない。同性愛の青年はスカウト隊員になれるが、成人になったら辞任を強制されることになる。提案は5月に指導者投票で最終決定される。
米国のボーイ・スカウトは2000年に、同性愛者排除の権利を連邦最高裁で認められた。
関係者の反応は、猛反対から条件付き賛成まで一様ではない。最大の隊組織を持つモルモン教会(末日聖徒イエス・キリスト教会)は、提案を検討中で、指導者投票での態度は未定としている。一方、同性愛者の権利擁護団体は、成人同性愛者への禁止措置は受け入れられないが、ユースへの変更は歓迎する、と言う。
現在、米国のスカウトは青年隊員が260万人以上、成人隊員が約100万人。隊の7割以上は宗教団体がスポンサーになっている。