【CJC=東京】教皇フランシスコはバチカン(ローマ教皇庁)で4月9日、潘基文国連事務総長と会見した。
会見後に発表された声明によると、教皇は、世界の平和と、人類の共通善の推進、基本的人権の擁護に対する国連の中心的役割を評価した。またシリア、朝鮮半島、アフリカ大陸など、平和と安定が脅かされている地域の紛争状態と重大な人道危機について話し合った。会談では女性や、難民・移民に対する人権問題にも言及したという。
教皇フランシスコは、他の国際組織と並んで、総合的な人間の尊厳に寄与し、出会いの文化を育てるカトリック教会のアイデンティティとその固有の方法を指摘した。
「素晴らしい会合で、希望に満ちたものだった。教皇フランシスコは平和と意志を持った人」と事務総長は記者団に語った。
事務総長は、この後、バチカン国務長官タルチジオ・ベルトーネ枢機卿およびアントワン・カミレリ外務局次長と会談した。