【CJC=東京】バチカン(ローマ教皇庁)教理省は4月5日声明を発表、聖職者による子どもへの性的虐待問題について、教皇フランシスコが「断固とした対応をとる」と表明したことを明らかにした。
教皇は、バチカン教理省長官のゲルハルト・ルートヴィヒ・ミュラー大司教との接見で、前教皇ベネディクト16世が打ち出した対応策に沿って、性的虐待の被害者を保護するとともに、罪を犯した者に厳正な法的手段をとることを要請した。また各地のカトリック司教協議会が指導的な立場でこの問題に関わるよう求めた。
ベネディクト16世は、被害者に直接謝罪するなどしたものの、教理省長官時代に事件を把握しながら加害者の神父の処分を見送っていたとして批判されていた。