【CJC=東京】ロシア正教会の最高指導者キリル総主教は4月9日、女性が家事や子育てを超えた役割を担うことを促す「プロパガンダ(宣伝活動)」を公然と批判し、フェミニズムの危険性について警告した。発言内容は10日、ロシア正教会のサイトに掲載された。
AFP通信によると、キリル総主教は「フェミニズムと呼ばれる現象は非常に危険だと思う」と述べ、「フェミニスト団体は、女性は結婚や家庭といった枠組みの外で自己実現すべきという見せ掛けの自由をうたっている」と非難した。
総主教は「男性は(家の)外での物事に力を注ぐべきで、働いて金を稼がなければならないが、女性は常に子どもや家庭など内側に注意を向けるべきだ」と主張した、とAFP通信。その上で「こうした非常に重要な女性の役割が果たされない場合、他のすべて──家族、広い意味では母国──の破壊を招く」と警告した。