米サドルバック教会は7日、同教会牧師のリック・ウォレン氏の末息子、マシューさん(27)の自殺を受け、追悼礼拝を行った。7日付の米クリスチャンポスト紙が報じた。
7日の礼拝では、同教会教役者のトム・ホラディ氏が説教した。ホラディ氏も前日ウォレン氏本人から、マシューさんの突然の死について知らされたばかり。会堂は、マシューさんへの哀悼の祈りに満ちた。
ホラディ氏は、すでに先週初めにはウォレン氏からこの日の説教を依頼されていたことを明かした。ウォレン氏は、「人生最悪の日に何をすべきかを説教してほしい」と頼んだという。その時点ではまだ、マシューさんの死を知る由もなかった。
ホラディ氏は、ダビデ王が戦いから帰還した時にツィクラグの街すべてが焼き払われていた場面(サムエル記上30章)を引用し、「ダビデ王と彼の民の取った対応は、希望が遠くに思える状況にあって、どのように対処すべきかのモデルだ」と説いた。その上で、ウォレン氏夫妻がダビデ王らが選んだ同様のステップを踏むことができるよう祈りを求めた。
ホラディ氏は、ダビデ王らがまず第一に「泣いた」と強調し、「人間としての感情の露出を否定しないことが重要だ」と説いた。また、「イエス様も泣かれた。神に対して叫ばれた。そのような感情を他者と共有された」と語った。
第二は「心を苦くせず、他者を赦すこと」、第三は「神にある自分を励まし、神の民を導くこと。御言葉を読み、イエス・キリストの中に希望を見出すこと」。第四は「希望をもって未来を見つめること」。ホラディ氏は、ただ過去に留まっていてはいけないと指摘した。
最後は「悪に打ち勝つこと」だ。ホラディ氏は、「ウォレン氏夫妻のために祈る他にも、それぞれが各自の生活の中で悪に打ち勝つ必要がある」と説いた。