【CJC=東京】教皇フランシスコは教皇職開始ミサに参列したキリスト教各派、諸宗教の代表者らと3月20日、バチカン宮殿のクレメンスの間で会見した。席上、東方正教会のエキュメニカル総主教バルトロメオ1世が代表して挨拶した。
バチカン放送(日本語電子版)によると、教皇はまず各派代表者たちに、ベネディクト16世が開催した「信仰年」にあたり、イエス・キリストとの絆を深めると共に、「すべての人を一つにしてください」というイエスの最後の晩餐の祈りに心を合わせ、神から与えられた信仰を言葉と行いを通して忠実に生きることで一致への道を進んでいきたいと述べた。
ユダヤ教指導者たちには、教皇はキリスト教とユダヤ教の精神的つながりを強調。第2バチカン公会議の精神のもと、兄弟的対話を推進していきたいと語った。
また、イスラム教代表者らの参加に感謝を述べた教皇は、人類の共通善のために、相互の尊重と協力がますます育つことを要望した。
さらに教皇は、諸宗教を代表するすべての人々に、世界と全被造物の保護、貧しく、弱く、苦しむ人々への奉仕、正義・平和・和解への貢献、そして無限者に対する渇きを人々の中に生き生きと保つことへの、共通の責任を呼びかけた。