【CJC=東京】ギリシャ語新約聖書が電子化され、年内にもインターネット上で利用できるようになる。さらにスマートフォンやタブレット端末で読めるという。
「ネストレ・アーラント」として聖書学者には知られている「ギリシア語新約聖書」(ノーヴム・テスタメントゥム・グレアケ)第28版が2012年9月、ドイツ聖書協会から刊行された。ドイツ語版の他に英語版も用意され、2013年内に電子化する、と言う。有料で提供されるが、開始日時は未定。
第27版は1993年刊行されたが、聖書学者には「必携」とされていただけに改定版の刊行が待たれていた。
第28版は、公同書簡(※注)は大規模な改定が加えられた。その他は「徹底的改定」ではあるが、第27版に即したものだという。
第28版ではホームページも設けられている。英語版は http://www.nestle-aland.com/en/home/
に。
※注=公同書簡は新約聖書の正典化が進む中で出て来た概念で、キリスト者一般に向けたとされる書簡をまとめて呼んだもの。ヤコブの手紙、ペトロの手紙一、ペトロの手紙二、ヨハネの手紙一、ヨハネの手紙二、ヨハネの手紙三、ユダの手紙を指す。