地下鉄サリン事件でサリンを地下鉄車内に散布した実行犯として殺人や武器等製造法違反などの罪に問われ、1、2審で死刑とされたオウム真理教の元幹部横山真人被告(43)の上告審判決で、最高裁第二小法廷(中川了滋裁判長)は20日、被告側の上告を棄却する判決を言い渡した。
同事件の実行犯5人のうちで死刑確定は初めて。一連のオウム事件では教団元代表松本智津夫(麻原彰晃)死刑囚(52)、坂本弁護士一家を殺害した元幹部岡崎(宮前に改姓)一明死刑囚(46)に続き、3人目となる。
第二小法廷は、「法治国家に対する挑戦として不特定多数の市民を攻撃し、極めて反社会性の強い大掛かりな犯行だ」と指摘。死刑はやむを得ないとした。