【CJC=東京】フィリピン・カトリック司教協議会は1月29日、年次総会終了後の声明で、今年の統一選挙では、避妊問題などに関する同教会の「道徳的教義」に反する政治家への反対運動を精力的に展開するとの方針を表明した。AFP通信が報じた。
同国議会は2012年、司教協議会の猛反対を押し切り、コンドームや避妊薬の無料配布、学校での性教育実施などを盛り込んだ「人口抑制法」を成立させた。
これを不服として司教協議会は、5月から始まる上・下院の中間選挙および統一地方選に焦点を当て、立候補者に同性婚、離婚、避妊、汚職に関する姿勢を公開の場で明らかにするよう求めることにした。
司教協議会のフランシス・ルーカス広報担当は「投票時の判断基準にしてもらう」と強気の姿勢を示している。