【CJC=東京】AFP通信によると、スイス北東部グラールス州で1357年に起きた殺人事件の代償として、地元住民らが教会に毎年支払いを続けてきた聖体ランプの燃料費約70スイス・フラン(約6600円)について、同州の裁判所は2012年12月、住民に今後の支払い義務はないとの判断を下していた、とスイス公共放送局RTSが1月8日報じた。
この取り決めは1357年にコンラート・ミューラーという男が起こした殺人事件がきっかけで始まった。被害者の魂を救済し遺族による復讐を防ぐために、ミューラーは地元の教会にランプを贈り、その燃料費を「永遠に」支払い続けると約束したという。