【CJC=東京】イタリア南部プーリア州ブリンデイジ南方のサンドナーチで、飼い主マリアさん(57)が2012年11月に死んでからも、毎日のように葬儀の行われたサンタ・マリア・アッスンタ教会に通う12歳のジャーマン・シェパードの雑種トミーが現地の話題になっている。
「野原のマリア」と呼ばれていた飼い主は一人暮らしで、トミーの他にも救助犬3匹を飼っていた。トミーたちは散歩や買い物に行くマリアさんの後を、いつもついて回っていたという。
トミーはマリアさんの葬儀の日に葬送の行進に加わり、教会でもひつぎのそばを離れなかった。その後は毎夕、ミサを知らせる鐘が鳴ると、欠かさず教会に行き、祭壇の前に陣取っている。
教会のドナート・パンナ神父が、トミーがいなくては何も進まない、と言うまでになった。