【CJC=東京】カトリック教会では超保守団体と見られている「聖ピオ10世会」会長のベルナール・フェレイ司教が、ユダヤ人を「教会の敵」とし、ユダヤ人指導者が第二バチカン公会議を支持したことは同公会議が彼らのものであり、教会のものではなかったことを示している、と語った。『カトリック・ヘラルド』紙が報じた。
ローマ(バチカン)が聖ピオ10世会に教会法上の認知を与えることに強く反対する、ユダヤ人、フリーメーソン、近代主義者は「教会の敵」だ、と言う。
フェレイ会長は、「教会の外におり、何世紀にもわたって教会の敵だった」彼らが、聖ピオ10世会に第二バチカン公会議受け入れを強制するようバチカンに働き掛けたのだ、と言う。カナダ・オンタリオ州ニューハンバーグの「アワ・レディ・オブ・マウント・カルメル・アカデミー」での2時間近くの話し合いの際に発言したもの。
同会長は、バチカンからは何年も、同会がカトリック教会に全面復帰するための方策について、混迷したメッセージを受け取っている、とも語った。バチカンのトップは、公式声明が、教皇べネディクト16世の真意を反映してはいないから、気落ちしないようにとも伝えられた、と言う。