英キリスト教支援団体バルナバスファンドは、過去4カ月間においてスーダンから2300人以上のキリスト教徒の脱国を支援している。
スーダンでは、多数派であるイスラム教徒が、キリスト教徒に対する敵意を増しており、迫害が高まるようになった。南部スーダンが2011日に独立して以来、スーダン国内に在住するキリスト教徒は市民権を失い、スーダンから脱国を余儀なくされた。
スーダンバシル政権では、同国にイスラム教シャリア法典を憲法に完全に反映していくことを誓っており、政策変更の兆しは一向に見られていない。バルナバス脱国プログラムは南スーダンで行われている。南スーダンはキリスト教徒が大多数を占めている。
バルナバスファンドは、南スーダンのアフリカ内地教会と提携して、バスにスーダンキリスト教徒の女性や子供を乗せての脱国を支援している。今後さらにスーダンで迫害されているキリスト教徒1500人の脱国を支援していく予定であるという。
バルナバスファンド国際ディレクターのパトリック・スックデオ博士は「脱出ミッションにおいて主の御手が働かれるのを見ることができるのはすばらしいことです。
多くの困難や妨げがありますが、いつも主は私たちに道を開いてくださり、私たちが想像していた以上にすばらしい実りをもたらすものへと変えてくださいます。主がこの働きを祝福され続け、スーダンでとらわれの身となっている多くのクリスチャン女性、子ども達に安全をもたらしてくださるためにお祈りしたいと思います」と述べている。
スーダンから脱国したキリスト教徒のひとりは「神が私たちをスーダンから導きだしてくださったことを感謝します。未だ多くのキリスト教徒がカルツームで軟禁状態の生活を余儀なくされています。このようなすべてのキリスト教徒が安全に南スーダンに退出出来ますように願っています」と述べている。