【CJC=東京】中国・青海省公安当局が、宗教集団「全能神」の摘発に乗り出し、12月13日夜、幹部37人の身柄を拘束した。国営新華社通信や人民日報などのメディアが16日伝えた。
全能神は中国が共産党という「赤い竜」に支配されているとして、共産党の「絶滅」に向けた決戦を呼びかけていたという。
政府公認の中国基督教協会などによると、全能神は1990年代に河南省から広まった。イエス・キリストが生まれ変わった「閃電」(稲妻)という女性が「光臨」、人類に審判を下すと宣伝、「共産党を絶滅させ、全能神が治める国家を打ち立てよ」と呼びかけた。
現在の信徒数は不明。国務院宗教事務局が「邪教」として取り締まりを強めていたという。