【CJC=東京】教皇ベネディクト16世は、バチカン(ローマ教皇庁)で11月28日、水曜恒例の一般接見を行った。
教皇は現在開催中の「信仰年」のためのカテケーシス(教会の教えの解説)として、今日の時代に神をどのように伝えるかを考察した。
バチカン放送(日本語電子版)によると、教皇は、わたしたちが神について話せるのは、神がわたしたちに話しかけてくださったからであると述べた教皇は、神を伝えるためには、わたしたち自身が神の言葉にしっかりと耳を傾けていなくてはならない、と指摘した。
また、神について話すためには、抽象や仮定ではない、歴史の中に具体的に存在する神、イエス・キリストの神を伝える必要があり、それにはイエスと聖書に親しみ、イエスご自身がとられた方法、すなわち謙遜の道にわたしたち自身も従わなくてはならないと述べた。
教皇は、神を伝えるのに適した場所の一つとして「家庭」を挙げ、家庭は信仰を新しい世代に伝える学び舎であり、両親は神の最初のメッセンジャーであると話された。そして、信仰教育という使命をよりよく果たすには、信仰を伝える機会を見出す注意力、喜びを伝える力、そして、聞き対話する力が必要と強調した。