【CJC=東京】教皇ベネディクト16世は11月24日、バチカンで公開枢機卿会議を開催、その中で新枢機卿6人の叙任式を行った。当日は教会の典礼暦で「王であるキリスト」の祭日の前日。
バチカン放送(日本語電子版)によると、教皇は儀式の説教で、「キリストはその救いの使命においてすべての人類を抱擁している」と述べ、それゆえに「普遍」であることは教会の本質と強調した。
教皇は、枢機卿たちが様々な大陸や文化を代表しているように、「教会はすべての人の教会である」と同時に、調和したコーラスのように唯一の歌声を神に向けて上げる存在でなければならないと説き、「普遍」と「一致」のうちにキリストとその福音のために忠実に奉仕しようと、枢機卿らをはじめ、全教会に呼びかけた。
6人の新枢機卿は、全員が教皇選挙の投票権を持つ80歳未満。出身地を大陸別に見ると、アジアから3名、アメリカから2名、アフリカから各1名。
これで現在の全枢機卿は211人、そのうち教皇選挙の投票権を持つ80歳未満の枢機卿は120人、80歳以上の枢機卿は91人となった。