【CJC=東京】エルサレム近郊の「ベイト・アラビヤ平和センター」が11月1日早朝、イスラエル軍によって取り壊された。パレスチナ系住民、イスラエル市民、各国からのボランティアによって建設された同センターが取り壊されるのはこれで6回目。
同センターで活動しているサリム・シャワムレ氏は現場で、「取り壊しではなく、地震に見舞われたようだ。これは憎しみだ」と語った。イスラエル軍は、パレスチナ系住民に「出て行けと言っている」という明白なメッセージを示したのだ、と言う。
タイルのほとんどは破砕され、浴室の配管は使用不能になるまでにねじ曲げられている。野良犬2匹の遺体が見つかったが、建物倒壊の下敷きになった、と見られる。
イスラエル当局は、パレスチナ系住民には建築許可をまず出さない。94%が却下されるとも言われる。また許可料も40万円相当と高額だ。
無許可のまま建築すると、イスラエル軍によって取り壊され、住民はその費用まで負担させられる。