【CJC=東京】世界YWCAのデボラ・トーマス=オースティン会長(52)が、「今年から2015年にかけ、北朝鮮の女性、子どもたちの人権改善を重点課題の一つとして進める」とソウルで語った。現地紙『朝鮮日報』(日本語電子版)が報じた。「国連報告書などを通じ、北朝鮮の女性に対する人権侵害の深刻さが世界的に知られるようになったが、北朝鮮は国際社会の人権改善要求に全く応えようとしていない。世界YWCAは脱北女性の人身売買、乳児殺害、強制送還された女性に対する過酷行為などを是正するため、特に関心を傾け努力する」と強調している。
オースティン会長は、11月8~13日に韓国で開催される「女性暴力の追放に向けた2012年世界YWCA国際指導力トレーニング」に出席するため韓国を訪問した。
同氏は「女性に対する身体的・性的暴力は毎年増加を続けており、これは韓国だけでなく世界的な問題になっている」として、「戦時に性的奴隷として搾取された女性の問題をはじめ、経済的・社会的に困難な状況に置かれたり、差別を受けたりする女性の声を代弁するとともに、被害女性たちが声を上げ、ゆくゆくはリーダーに成長できるよう手助けするのが私たちの役目だ」と語った。