【CJC=東京】ジャスティン・ウエルビー大主教の次期カンタベリー大主教選出に当たって、後任者への助言を求められたローワン・ウイリアムズ現大主教、訪問先のニュージーランド・オークランドで11月6日、神学者カール・バルトを引用して、新大主教は、説教する時は「片手に聖書を、もう一方の手には新聞を持って」と語った。自らのメッセージを現代社会に関係づけて語り、新聞を読むようにすることが大事だ、と言う。
「いつも事柄を相互参照し、『聖書の中の人間と社会の洞察を、貧困、欠乏、暴力、紛争といった問題へどのように展開するか』と語るべきなのだ」として「新聞で読んだことを、聖書が問題を提起し、指針を示していることにつなげなければならない。『わたしを助けるところはどこか』と。そこでわたしは、聖書を読むことを好み、同時に新聞を読むことが好きな人なら、良いスタートを切れると思う」と述べた。
現大主教は10月下旬からニュージーランドを訪問、現地で初めて開催された「全聖公会協議会」に出席した。