【CJC=東京】米大統領選の第2回テレビ討論会で激論を交わしたばかりのバラク・オバマ大統領とミット・ロムニー前マサチューセッツ州知事が10月18日、ニューヨークのウォルドーフ・アストリア・ホテルで開かれた第67回「アルフレッド・E・スミス記念基金ディナー」で再び顔を合わせた。
カトリック教会ニューヨーク大司教区が元ニューヨーク州知事を記念して設立した基金が毎年開催するチャリティーディナー、今回は、オバマ政権の妊娠中絶容認施策に、カトリック教会は強硬な反対を示してきたことから、ティモシー・ドーラン大司教(枢機卿)が大統領とモルモン教徒のロムニー氏を基調講演者として招待したことも話題になっている。
民主、共和党の大統領候補2人はタキシードで握手を交わした後、間にのドーラン大司教をはさんで着席した。同大司教は、バチカン(ローマ教皇庁)で開催されている司教会議(シノドス)から帰国したばかりだった。
先に演説台に立ったロムニー氏は、メディアに対する皮肉を述べた。一方オバマ大統領も冗談を述べるなど、大統領選の討論会とは異なりジョークの応酬となった。
このディナー、大統領選に際しては、現職大統領と共に対抗馬も呼ぶのが慣例となっていたが、ビル・クリントン、ジョン・ケリー氏らを招待しなかった。