【CJC=東京】英サザンプトンの「セント・エドマンド・カトリック教会」が、ヨガ・インストラクターのコリ・ウイゼルさんに、教会施設利用を差し止めると通告した。BBC放送が報じた。教会側は「ヨガはヒンズー教のもの。異教の活動は認められない」と主張する。
同教会のジョン・チャンドラー神父はエクササイズの一種である「ピラティス・メソッド」だと思っていた、と説明する。確かに呼吸と身体の動きを重視する点は共通している。同神父は、瞑想などの精神的な鍛錬ではないか、とも見ている。
ウイゼルさんが教会の施設を借りる予約をしたのは2か月前。使用料180ポンド(約2万3000円)も納めたが、結局ヨガ教室は開催中止に追い込まれた。ウイゼルさんは「エクササイズだけです」と反論、「ヨガはスピリチュアルなものですが、宗教ではない」と言う。
同教会が属するポーツマス教区の報道担当は、「キリスト教以外の活動にカトリック施設を使用することは出来ない。ヨガをヒンズー教の瞑想とするか、レクリエーションと見るかにはジレンマがある。この問題に関しては各司祭の判断だ」と述べている。