【CJC=東京】「ユニテリアン・ユニバーサリスト」が米国で伸張している。全員で21万1000人だが、調査機関「米宗教団体統計協会」によると、2000年からの10年間で15・8%増加した。信徒は、懐の深い信仰がこれからは排他的な宗教信仰に取って替わる、と期待している。
『宗教後のキリスト教=教会の終わりと新しい霊的革新の誕生』の著者ダイアナ・バトラー・バス氏も、同様の見方。米国中南部の「バイブル・ベルト」と呼ばれる地域の保守的な宗教文化の中で新たな展開を見せられる、として、「心の広い、進歩的な心を持つ人たちのための役割があると思う。その人たちが素晴らしい『反体制文化』をもたらす」と言う。
ユニテリアン・ユニバーサリスト協会は、いわゆる南部での成長がめざましい、と同派の「証し専門家」の1人レイチェル・ウォルデン氏が語った。
調査機関「ピュー・センター・フォア・ザ・ピープル・アンド・ザ・プレス」の調査に、市民の約2割は、特定の教派に属していない、と回答するが、同派は、このグループに訴えようとしている。
シカゴの「メドヴィル・ロンバート神学校」のリー・バーカー校長も、ユニテリアン・ユニバーサリストは、まさに時と所を得た、として「わたしたちは、教会の価値と文化の価値に関心を持たれる時代に際会している。すぐに無くなってしまうとは思えない」と言う。