【CJC=東京】教皇ベネディクト16世は10月4日、イタリア中部マルケ州ロレートの聖母巡礼聖堂を訪問、信者と共にミサを捧げた。
ベネディクト16世が登位後、ロレートを訪問するのは2007年以来、2回目。50年前に行われた教皇ヨハネス23世のロレート巡礼を思い起こし、公会議から半世紀たった現代の教会の歩みを再び聖母の保護に託すことを目的としている。またこの巡礼で、「信仰年」と「新しい福音宣教をめぐるシノドス」(世界代表司教会議)のため祈った。
ロレートはアドリア海を見下ろす小高い丘の上の町。巡礼地としての歴史は、1294年、ナザレのマリアの家族の住居といわれる家が聖地からもたらされたことにさかのぼる。巡礼地となってから今日まで、少なくとも12人の教皇がロレートを公式に訪問した。日本の天正遣欧使節も訪れている。