【CJC=東京】ドイツ政府が「割礼」を合法化する方針を決めた。割礼は、ユダヤ教徒やイスラム教徒が、宗教上の理由から男児の性器の包皮を切り取る儀礼。割礼を受けた男児が大量出血した事件で、ケルン地裁が5月に傷害と判断したのを受け、ユダヤ教徒やイスラム教徒が激しく反発、宗教の自由と子どもの権利をめぐる論争も起きている。
連邦法務省が9月25日に各州などに示した方針は、両親の同意があり、医学的な規則に沿っている限りは違法とせず、刑罰を科さないとした。ユダヤ教徒に配慮し、医師でなくても同様の技術を持っている場合は割礼の実施を認めた。近く連邦議会に法案を提出する。
ドイツのユダヤ人中央評議会は決定を歓迎している。