1942(昭和17)年6月26日早朝、ホーリネス系教会の牧師たち約百余名が一斉検挙、警察署に留置される。1943(昭和18)年4月、治安維持法違反で、約350の教会が解散を命じられた。獄死者6人。釈放後まもなく死去した者が1人。第二次世界大戦時に行われたキリスト教会に対する弾圧、特にホーリネス系教会に対する弾圧は、凄惨を極めた事件として語りつがれている。
ホーリネス弾圧同志会委員会は6月26日、92年から始まり今年で第16回を迎えた「ホーリネス弾圧記念聖会」の講演メッセージを収録した「神の言はつながれてはいない―ホーリネス弾圧記念集会記録集―」(ヨベル、1000円)を発売した。
ホーリネス弾圧同志会委員会委員長の工藤公敏師は、「このような弾圧の歴史を忘れないためにもこの本が読まれるようにお祈りしている」と述べ、歴史に刻まれた「痛み」を次の世代へ伝えることの重要性を訴えている。本書に関する問い合わせは、ウェスレアンホーリネス教団淀橋教会事務室(電話:03・3368・9165)まで。