【CJC=東京】教皇ベネディクト16世は、レバノン司牧訪問の初日9月14日の午後、首都ベイルート北東約20キロにあるハリッサのカトリック・ギリシャ・メルキト典礼司教座・聖パウロ大聖堂を訪問、「中東のためのシノドス後の使徒的勧告(エクレジア・イン・メディオ・オリエンテ)」に署名した。
バチカン放送(日本語電子版)によると、教皇はギリシャ・メルキト典礼のグレゴリウス3世ラハム総大司教をはじめ、レバノン司教団、中東シノドス関係司教らに迎えられた。
署名式には、ミシェル・スライマーン大統領や、正教会、イスラム教の使節も出席した。
教皇は、署名式を十字架称賛の日に行うのは摂理的なことと述べ、この祝日が335年、東方で生まれたことを想起した。
教皇は、中東シノドス後の指針となるこの使徒的勧告は、中東の教会の未来をキリストの眼差しをもって見つめたものであると説明。聖書学、司牧、霊性、典礼、カテキズム、対話など、様々な観点から、時に困難で苦しみに満ちた状況の中でキリストに従う道を示すという内容を紹介した。
使徒的勧告は、16日、ベイルートで行われるミサの中で、関係司教らに手渡される。